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在日婚活コラム「Bon voyage!!」

 

 ちみートークを立ち上げて早3ヶ月が経とうとしています。決して順風満帆に進んで来たわけではありませんが、たくさんの方々のご協力の下イベントを開催できていること、感謝の思いでいっぱいです。

 縁の大切さは重々承知していましたが、立ち上げた後に感じたことは、縁は偶然つながるものではなく、自分自身で手繰り寄せるものだということです。結婚は縁だとよくいいますが、待っているだけでは訪れないと思います。自分自身が事を起こして初めて巡り会えるものだと。

 ちみートークをきっかけに新たな出会いがたくさんありました。もちろんその方々が行動を起こしたからこそ出会えたのですが、私が行動を起こさなければ、決して出会えなかったことでしょう。自身が出会いを望み、相手が出会いを望んで初めて縁が紡がれると確信しております。そう確信した二つの出会いについて紹介します。

大剣士現る

 HPのフォームから送信されたものは全てメールで届くのですが、専用のものを使っているので、受信を知らせるアイコンを見る度に胸が高鳴ります。迷惑メールやキャンセルのお申し込みで凹むときもありますが、会員登録、イベントのお申し込みの度に心が躍ります。そんな中、次のような内容の問い合わせがありました。

 「先日トンムにこのサイトを紹介してもらい興味が湧いたので連絡しました。突然で失礼しますが、運営するにあたってサポートなどは募集していないでしょうか?トンム何人かに声をかけたら、「恥ずかしい。」「そんなに集まらないし、来るメンツは決まっている」などネガティブな印象を持つトンムが結構いました。みんな心の何処かでは在日と付き合うことを望んでいるのになかなか勿体無いなと思いました。そこでもし可能でしたら、運営サポートや協力が出来たらなと思いました。もちろん協力するからお給料を!という考えはなく、普段は社会人ですのでそれ以外の時間の中で出来ることをと思っています。突然の連絡ミアナンミダ。 1度ご検討ください。」

 立ち上げて一ヶ月も経たないころのことです。むろんスタッフを雇う余裕などありません。当分は一人でやっていこうと思っていたので、このようなお願いをされるなど、夢にも思っていませんでした。

 感動で震えが止まりませんでした。どこの馬の骨かもわからない人のところに問い合わせをするだけでも勇気のいることなのに、無償でサポートさせてくださいとお願いするなど、なかなか出来ることではありません。

 すぐに返信しました。一度会ってお話したいと。しかし、数日経っても返信はありませんでした。いたずらだったのかと諦めかけたとき、設定などの問題で会員の元へメールが届かないという事象が発覚しました。その対処をしながら、もしや届いていなかったのかも知れないと思い、個人アドレスからメールをしてみました。やはり届いていませんでした。先方も返事がないので、諦めていたということでした。偶然が気づかせてくれたことではあっても、お互いが事を起こしたから出会えたのだと思います。

航海士現る 

 某イベントの後、参加者の生の声を聞きたいので、2次会に参加させていただきました。最近このようなイベントが少なかったので、立ち上げてくれてありがとうという感謝のお言葉をたくさんいただきました。参加者も楽しくて、運営している自分はもっと楽しくて、何て素晴らしい職を選んだのかと、しみじみと実感していました。あまりの嬉しさにお酒もすすみ、3次会ではついちみートークを立ち上げるまでの経緯や思いをベラベラと話してしまいました。スイッチが入ると止まらなくなる悪い癖が出てしまったと後悔していたら、思わぬ事態に発展しました。自分も手伝わせてほしいという方が現れたのです。そのときは、お互いお酒も入っているし、気分も高揚してつい発してしまった言葉かも知れないので、明日冷静に考えて、もしその気持ちがあるなら打ち合わせに参加して下さいと伝えました。打ち合わせ場所が、その方の居住地だったのも少なからず影響を与えたのかも知れません。

 次の日、さっそく連絡がありました。お手伝いはしたいけど、今後も参加することになるだろうし、迷惑をかけるようなら企画側にまわることが果たしていいものかと悩んでおられました。とりあえず、一度会って話しましょうと、打ち合わせに参加してもらうことになりました。

 イベントの総括をしながら、今後の展開について話し合いました。3人でやる打ち合わせは、三者三様、建設的な意見が飛び交い、とても有意義なものになりました。ちみートークの方針に対する共感とポジティブな姿勢からパワーをもらえそうだということで、晴れてスタッフに加わることとなりました。

一歩踏み出す勇気

 打ち合わせ中、まるでストイックな三刀流剣士とお金に目がない航海士を仲間にしたような気分でした。それぞれ持っている武器は違うけど、目指す場所は同じという感じで、様々な角度からそれぞれの意見をぶつけながらもお互いを尊重し、行き先を決めるという感じでした。

 仲間とは、こんなに心強いものかと改めて感じました。私一人では考えられないこと、出来ないことも仲間がいれば何でも出来る。この2人に出会えたことで新たな扉が開かれる、グランドラインも何のその、そんな気持ちになりました。次に仲間になるのは、うそつきで長鼻の砲撃手でしょうか(笑)

 ワンピースに例えているのは、そのとき麦わら帽子をかぶっていたからではありません。麦わら海賊団がどんどん仲間を増やしていったのは、それぞれが勇気を出して一歩踏み出したからです。そして、目的は違えど同じ方向に進みながら少しずつ絆を深めていきました。それが縁なのだと思います。

 独り身の在日コリアンの中で、在日コリアンとの出会いを求めている方はたくさんいます。しかし、何かを理由にして、諦めてしまったり、二の足を踏んでいないでしょうか?

 私も何度も挫けそうになりましたし、諦めようとしました。でも、諦めたらそこで試合終了(ここだけスラムダンク笑)だと思い、歯を食いしばって前に進みました。諦めない思いが、一歩踏み出す勇気が、ちみートークという形になり、新たな出会いを生んでいるのです。

 あなたの背中を少しだけ押させて下さい。後は、あなたの一歩踏み出す勇気だけです。その勇気がきっと縁を結びます。ちみートークにその糸を預けてみませんか?

 ちみートーク号に乗り、ひとつなぎの大秘宝を探す旅に出かけましょう。

 いつの日か、ワンピースdeトーク、スラムダンクdeトークの開催を夢見ながら、ペンを置きます。ぜひやってほしいという方はご一報下さい。

婚活王に、俺はなるっ!!