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在日婚活コラム「地方の学校訪問で感じたこと」

自然がいっぱいの朝鮮学校訪問
 先日、あるイベントに参加するため、とある地方の朝鮮学校へお邪魔させていただきました。今まで訪問した学校の中で最も生徒数の少ない学校です。
 最寄り駅からは徒歩約20分、電車は数時間に1本と、お世辞にも通いやすい学校とは言えませんが、山と田畑に囲まれ、生物の息吹を常に感じられるこの学校は、教科書では学べないものを自然と体験出来る最高の環境だと感じました。
 校門をくぐると左手に広々とした運動場、右手には寄宿舎と思しき建物、その間に校舎がありました。玄関へ一歩踏み入れると、とても広い葺きぬけに開放感を感じました。真っすぐ進むと階段があるのに、すぐ隣にも階段があり、どこからでも二階へ上がれそうな構造にも驚かされました。校舎と体育館が真っすぐ繋がっているので、玄関から体育館の入り口が見えます。決して大きな校舎ではありませんが、生徒が学びやすい校舎を建てようという思いを感じました。くたびれた壁や床が年数を感じさせますが、校舎を建てた同胞の愛情を感じさせてくれました。
 田舎大好き少年である私には、感動の嵐でした。同行した同校出身の方が(本当にここの卒業生か?)と疑うほど、私の質問にことごとく答えられなかったこと以外は(笑)

今のままじゃ入れられない
 イベントも大成功に終わり、とても充実した2日間を過ごさせていただきました。
 生徒たちの笑顔、先生たちの思い、それを感じれば感じるほど、もっと人数が増えたらどんなにいいだろうと感じずにはいられませんでした。
 この学校も他地方の学校と同じく、年々生徒数の減少に悩まされています。財政難、少子化、遠距離…解決しなければならない問題は山積みです。
 今回、ある女性とそのことについて話す機会をいただきました。いろいろな取り組みをなされている中で、感じることも多く、それについて忌憚なく話してくれました。一番記憶に残っている言葉が、
「この学校も大好きだし、子どもを入学させたいと思うけど、今のままじゃ入れられない。」
 以身作則なさっている方の言葉だからこそ、とても重い一言だと感じました。
 
ちみートークが出来ること
 ちみートークが、このような状況を打破するため何か出来ないだろうか。
 少々パクリではありますが、例えば「もてもてナインティナイン」のお見合い大作戦のような企画が出来ないかと考えています。
 地方の学校で生徒数減少の一つに、卒業生が地元に戻ってこないことがあげられます。全国には、北海道、茨城、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、神戸、広島、九州と朝鮮高級学校が10校しかないため、その他の地域の学生は、遠距離を通学するか、寄宿舎での生活を余儀なくされます。中には一人暮らしをしたり、親戚の家に居候して通学する学生もいます。その学生たちが卒業後、地元には戻らずその地域に留まることが、多いようです。否定するつもりはありませんが、地元に若者が減っているのも事実で、後に学生数減少につながっているのも悲しい現実です。
 まずは、地元に卒業生を戻す努力をすべきだと思いますが、ちみートークにそんな力はないので、地元に戻った若者たちに、在日コリアンとの出会いを提供できないかと考えています。若者が少ないということは、戻ってきた若者たちの出会いの場も少ないということにつながり、ちみートークが勧める同胞結婚も促進できません。
 その打開策のひとつとして、前述の企画が出来ないものかと考えています。

地方の良さを生かして
 各地方には素晴らしいところがたくさんあります。都会に住む方々の中にも地方に住みたいと思っている方もいるのではないでしょうか。そのいいところを紹介しながら、出会いのパーティーが出来ないものかと考えています。
 新潟を例にあげると、お米を筆頭に食べ物も美味しく、海と山が混在するのでレジャー施設も多く、有名な温泉もたくさんあります。新潟の若者たちがスキーやスノーボードを教え、温泉に浸かったあとは、魚沼産コシヒカリや地元で獲れた魚貝に舌鼓を打ちながら越乃寒梅で一杯という一泊二日の旅。最高だと思いませんか?これなら地元の人たちも地方に来る人たちも楽しみながら未来のパートナーを探せるのではないかなと。
 各地方の朝青、青商会と協力して、このような企画が出来たらいいなと思う今日この頃です。

まずは会員数拡大
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 ちなみに私は寒いところが大の苦手です(笑)